佐藤卓史 (Pf)

 

1983年秋田市生まれ。4歳よりピアノを始め、国内の学生コンクールにて多数優勝。

2001年第70回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、あわせて野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞を受賞。2003年東京芸大シンフォニア英国公演のソリストに抜擢され、イギリス各地で協奏曲を演奏。東京など全国4都市でデビューリサイタルを開催、その成功により同年秋田市文化選奨を、翌年第30回日本ショパン協会賞を受賞(いずれも史上最年少)。

 

2006年東京藝術大学を首席で卒業、ドイツ・ハノーファー音楽演劇大学に留学。

以来国際舞台においてもめざましい活躍を遂げ、2006年第55回ミュンヘンARD国際音楽コンクール特別賞(20世紀作品の最も優れた演奏に対して)、2007年第11回シューベルト国際ピアノコンクール第1位ならびに特別賞、2008年第9回シドニー国際ピアノコンクール第4位ならびに最優秀ショパン演奏者賞、2010年エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞、2011年第21回カントゥ国際ピアノコンクールクラシック部門第1位、第10回メンデルスゾーン国際ピアノコンクール最高位(第1位なしの第2位)、2012年第8回浜松国際ピアノコンクール第3位ならびに室内楽賞など、数々の受賞を通して日本を代表する若手ピアニストとしての地位を確立。

 

ヨーロッパ各地の演奏会に出演したほか、2011年には在シリア日本国大使館・国際交流基金の支援を受けシリア・ダマスカスにてソロリサイタルを開催した。

2011年ハノーファー音楽演劇大学ソロクラスを修了し、ドイツ国家演奏家資格を取得。2013年までウィーン国立音楽芸術大学ポストグラドゥアーレ課程に在籍し研鑽を重ねた。

 

これまでにピアノを目黒久美子、上原興隆、小林仁、植田克己、アリエ・ヴァルディ、ローラント・ケラーの各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。また故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、クラウス・シルデ、ジャック・ルヴィエ、故レギーナ・スメンジャンカ、ロバート・レヴィンをはじめとする世界的巨匠からも指導を受けた。

 

東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、シドニー交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など内外のオーケストラと多数共演。

 

また室内楽奏者としても国際的に評価が高く、カール・ライスター、堀米ゆず子、山崎伸子、堀正文、篠崎史紀、渡辺玲子、藤森亮一、佐藤俊介、米元響子、神尾真由子など数多くの著名アーティストと共演を重ねている。2012年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門の公式ピアニストを務めた。

 

2007年にソロデビューアルバム「ラ・カンパネラ~珠玉のピアノ小品集」(ナミ・レコード)をリリース以来、レコーディング活動も積極的に行っており、これまでにシューベルト作品集(ドイツ・BELLA MUSICA)、ショパン作品集、ブルクミュラー兄弟作品集(ナミ・レコード)などを発表、各紙誌で紹介され話題を集めている。佐藤俊介との共演による「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」(ナミ・レコード)は第62回文化庁芸術祭レコード部門において《大賞》を受賞した。

 

2013年秋、活動拠点を再び日本に移し、デビュー10周年を記念してオール・ベートーヴェン・プログラムによる全国ソロリサイタルツアーを実施する。実力派ピアニストとして更なる活躍が期待されている。 

ジェラルド・フィンジ作曲

「ピアノと弦楽のためのエクローグOp.10」

 

「エクローグ音楽事務所」の由来となった曲です。

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