ヤンネ舘野 Janne Tateno

演奏にはその人の「人となり」があらわれる。

演奏にあらわれるお人柄…。

まさしくこのヴァイオリニストのためにあるような言葉でした。

 

フィンランド生まれ。

お父様の母方は、明治維新まで7代にわたって仙台藩の能楽を司っていた家系。

「なるほど…」と、とても納得できるほど、凛として、品があるヴァイオリニスト。

 

フィンランドと日本、二つの祖国において、幅広い活動を展開されているヤンネさん。

音楽に対し真摯に向かう姿、凛としていてあたたかく、美しく、かつ艶やかな音色の演奏。フィンランドの一夜をどうぞお楽しみ下さい。

 

10月5日長崎での今回最後の演奏会後、お客様からメールとお手紙をいただきました。…

10月5日長崎での今回最後の演奏会後、お客様からメールとお手紙をいただきました。 

 

「左手のピアニストとして復帰された舘野泉さん(ヤンネ舘野さんのお父様)が、長崎の演奏会場で、『まだ30分くらいのプログラムしかできない』と仰ったとき、長崎のファンの方が、『そこにいてくれればいい』と答え、泉さんは、涙を浮かべられました。私も泣きました。その思い出の地で、ご子息のヤンネ舘野さんの演奏を聴くことができて幸せでした。体(姿勢)が安定していて、弓の使い方(ボウイング)が美しく、うっとりしました。満たされた気持ちで家路につきました。」と…。

 

演奏後の余韻と静寂を、最後の最後まで音楽としてとらえるお客様方とともに、至福の時をともに過ごすことができた大変貴重な夜でした。

----------------------------------------------------------------------------------------

2015年10月3日4日、福岡では初となるソロでの演奏会が、アクロス福岡「クラシックふぇすた」のイベントで行われ、4日の夜は田川市のお寺で、翌5日午後は長崎県諌早市の保育園、そして夜は長崎市香港上海銀行長崎支店記念館での演奏会へと続きました。

 

ヤンネさんの優しさ、あたたかい音色、自然な立ち姿、美しいボーイング、品のある演奏は、お客様にも大変喜んでいただけたようでした。

------------------------------------------------------------------------------------------

10月6日に帰京されたあと、12月9日に福岡市内のホールを使えることがわかり、お帰りになられたばかりだというのに、また2ヶ月後に福岡での演奏をお願いしてしまいました。

 

それほど、その演奏は、心に残り、あたたかく、品のある演奏だったのです。

------------------------------------------------------------------------------------------- 

ヤンネ舘野さんのことを初めて知ったのは、数年前に偶然観たNHKのドキュメンタリー、舘野泉さんの復帰のことについての番組でした。

 

ヤンネさんのお父様であり、来年80歳になる「左手のピアニスト」舘野泉さんは、2002年フィンランドでの演奏会が終わり、お客様にお辞儀をして、舞台袖に戻ろうとしたとき、脳出血によりステージ上で倒れられ、右半身不随となられました。

 

お父様想いのヤンネさんは、お父様が音楽なしで生きていけないことを知っており、あまり右手に負担のかからない珍しい曲を探し出しては譜面を持って行かれたそうですが、右手が動かないお父様にとっては弾くのが難しく、弾く気になれなかったそうです。

 

お父様は、「両手が使えるようになってからピアニストとして復帰する」ことを考えておられ、リハビリを続けていらっしゃったけれども、なかなか思うように右手が回復しなかったとか。

 

そんな鬱々とした気持ち、音楽に対する飢えが、限界に達した時だったのか、ヤンネさんが留学先のアメリカから持って帰られ、そっとピアノに置かれた左手のための楽譜、ブリッジの「3つのインプロヴィゼーション」の譜面を見た途端、お父様は「音楽をするのに手が一本だの二本だのは関係ない、三本あってもいいし、片手でも音楽は変わりなく出来る。また音楽の世界に戻れる」と閃き、左手だけでの演奏に取り組み始めたそうです。

 

この番組内で少しだけ映っていた、もの静かで優しそうで、父親想いのヤンネさんが、とてもとても印象的で、いつまでも心に残っておりました。

 

今年、そのヤンネさんとご縁ができ、10月1日~6日と、大変ハードなスケジュールだったにも関わらず、とても快く、いろんな会場で、心をこめて演奏して下さいました。

 

フィンランド生まれのヤンネさん、日本語の会話はかなりできますが、読み書きは苦手だそうで、会話の際には、とても小さなお声で、ボソボソと、優しくお話しされます。

 

12月9日、冬の夜、フィンランドの曲にしばし耳を傾けられて、少し早いクリスマスプレゼントとして、あたたかい演奏をお楽しみいただけましたら幸いでございます。

ヤンネ舘野ヴァイオリンの夕べ

2015年12月9日(月)19:00開演 18:30開場

あいれふホール(福岡市)全席自由 ※2015年10月20日発売

一般3,000円  学生 1,000円 (当日各500円UP)

ペア券 5,000円(当日6,000円)

※ペア券は、エクローグ音楽事務所からの郵送のみです。


チケットご予約:エクローグ音楽事務所 info@eclogue.jp

チケット取扱:イズタバイオリン 10月20日より

後援:イズタバイオリン

主催・お問合せ:エクローグ音楽事務所

E-mail:info@eclogue.jp Tel:0940-42-8747

 

~ Program ~

クライスラー/序奏とアレグロ

シベリウス/ノヴェレッテ Op.102

シベリウス/5つの小品 Op.81 第3曲ワルツ

シベリウス/ロマンス Op.78 No.2

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 二短調 Op.47 第2楽章 アダージョ・ディ・モルト

グラズノフ 他

※都合により曲目・曲順が変更になる場合もございます。

 

◆チケットオンライン:10月20日発売

http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=31366 

 ※PC・スマートフォン・携帯対応(要登録)

 ※ご予約後、セブンイレブンでチケットをお受け取り下さい。

 ※クレジットカード決済を選択された場合、チケットのお受け取りは、

  お申込みより4日後からとなります。
 ※お申込の際に、①クレジットカード決済②チケット受け取り時にセブン-イレブンで

  お支払い、のどちらかをお選びいただけます。

◆Confetti(カンフェティ)チケットセンター 10月20日発売

 Tel: 0120-240-540(受付時間 平日10:00~18:00)※会員登録不要

   ※オンライン・お電話ご予約後、セブンイレブンでお受取り可。クレジット決済可。 

※カンフェティチケットセンターでチケットをご購入された場合、チケット1枚毎に、途上国の子どもたちに「BCGワクチン1人分」が寄付されます!


ヤンネ舘野ヴァイオリンの夕べ  ← 終了いたしました。

2015年10月5日(月)19:00開演18:30開場

長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 (全席自由)

一般 3,000円  学生 1,000円 (当日各500円UP) ペア券 5,000円(当日6,000円)


ヤンネ舘野ヴァイオリンの夕べ (ピアノ:榎元 圭)

2015年10月5日(月)19:00開演18:30開場

長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館 (全自由席)

一般 3,000円 学生 1,000円 (当日 各500円UP) ペア券 5,000円(当日 6,000円)

チケット:絃洋会楽器店 Tel:095-821-2326

ご予約:エクローグ音楽事務所 info@eclogue.jp

 

後援:絃洋会楽器店 イズタバイオリン

主催・お問合せ:エクローグ音楽事務所

E-mail:info@eclogue.jp Tel:0940-42-8747

 

~ Program ~

エルガー/愛の挨拶

ヴィヴァルディ/「四季」より「秋」第1楽章

パガニーニ/カンタービレ

モーツァルト/アダージョ ホ長調K.261

シベリウス/ノヴェレッテOp.102

シベリウス/ノクターン

シベリウス/5つの小品Op.81第3曲ワルツ

バルトーク/ルーマニア民俗舞曲

ブロッホ/二―グン

ポンセ/エストレリータ(ハイフェッツ編)

ファリャ/スペイン舞曲

モンティ/チャルダッシュ 他

※曲目・曲順が変更になる場合もございます。

ジェラルド・フィンジ作曲

「ピアノと弦楽のためのエクローグOp.10」

 

「エクローグ音楽事務所」の由来となった曲です。

エクローグ音楽事務所は

SOS子どもの村JAPAN

活動を応援しています。

エクローグ音楽事務所      https://www.eclogue.jp 

e-mail:info@eclogue.jp

〒811-3217

福岡県福津市中央6-1-1

クレスト福間駅前1305

Tel:0940-42-8747

Fax:050-3737-5722