昨年2012年11月に行われた第8回浜松国際ピアノコンクールで、第3位ならびに室内楽賞を受賞した佐藤卓史(Takashi Sato)が、いよいよ11月九州に!
浜松国際ピアノコンクールのHPはこちらです↓
http://hipic.jp/8th/result/final_gd_bar/
第8回浜松国際ピアノコンクール本番終了後の映像です↓
第8回浜松国際ピアノコンクールダイジェスト版↓
佐藤卓史の演奏映像は、14:07~14:31です。
入賞者披露演奏会後の映像です。↓
ウィーンやドイツなどの欧州に留学されている、あるいは留学経験をお持ちのピアニストに福岡でお会いする度に、誰もが「え?あの佐藤卓史さんが九州に来られるのですか?彼は、あちらでも有名ですよ!佐藤さんのピアノを九州で聴けるなんて!」と言われ、ピアノコンクール上位入賞者や、すでにプロで活躍されているピアニスト、そして音楽評論家から高い評価を受けている秋田出身のピアニスト佐藤卓史の帰国&デビュー10周年記念の全国ツァー。11月21日佐世保・22日福岡公演もまもなくです!
演奏曲目は、ベートーヴェンの4大ピアノ・ソナタ。
超難関の日本音楽コンクール1位、シューベルト国際ピアノコンクール1位の他にも輝かしい受賞歴・演奏歴を持つ実力派の若手男性ピアニストがついに九州に…。
日本を代表する若手男性ピアニスト「佐藤卓史」の演奏をどうぞお聴き逃しなく!
メディアに多く出て「誰もが知っているピアニスト」より「知る人ぞ知るピアニスト」を知ることの方が価値があるのではないでしょうか?
福岡の、九州のクラシック通の皆様にぜひ知っていただきたいピアニストです。
佐藤卓史 ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタを弾く
(Takashi Sato) http://www.takashi-sato.jp/
2013年11月21日(木)19時開演(18:30開場)
アルカスSASEBO 4F 中ホール(長崎県佐世保市三浦町2-3)
2013年11月22日(金)19時開演(18:30開場)
九州キリスト教会館 4F 礼拝堂(福岡市中央区舞鶴2-7-7)
入場料:一般3,000円 学生1,500円(当日各500円UP)※両会場とも同じ料金です。
曲目:ベートーヴェン ピアノ・ソナタ
第 8番 ハ短調 作品13 「悲愴」
第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」
第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」
第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」
佐藤卓史が帰ってくる 青澤唯夫
世に若手ピアニストの数は多い。新しい才能が光を浴びて登場すると、世の中が明るくなる。しかし、現代は経済効率最優先で、真の芸術家がすくすくと育つのに適した時代かとなると、あまりにも困難が多すぎる。
そんななかで、佐藤卓史は21世紀の初めに日本音楽コンクールで1位になって注目を集め、その後も数々の国際コンクールで上位入賞を重ねて、しっかり進化を続けている日本ピアノ界のホープにちがいない。
私はコンクールや演奏会で彼を聴き、足が地に着いたその精進に感心しているが、その彼がリサイタル・デビュー10周年を迎え、18歳の時にコンクールで脚光を浴びた「熱情ソナタ」を12年ぶりにステージで弾くという。
7年におよぶヨーロッパ留学を終えての本格的なリサイタルであり、昨秋の浜松国際ピアノコンクールでのモーツァルト・ピアノ四重奏曲でも抜群の好演を聴かせた。CDでも高い評価を得ている彼の成長を思うと、胸が躍るではないか。巨匠R・ゼルキンのように、独奏のほかに室内楽でも真摯に研鑽を積み、内外の主要なオーケストラとも次々に共演し、彼はいま大きく羽ばたこうとしている。
佐藤卓史の充実した活動をみていると、やはり真面目な人生がいいなと思う。こういう男が、土壇場で鮮やかにタイムリー・ヒットを放ったりするものだ。
佐藤卓史 プロフィール
1983年秋田市生まれ。4歳よりピアノを始め、国内の学生コンクールにて多数優勝。
2001年第70回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、あわせて野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞を受賞。2003年東京芸大シンフォニア英国公演のソリストに抜擢され、イギリス各地で協奏曲を演奏。東京など全国4都市でデビューリサイタルを開催、その成功により同年秋田市文化選奨を、翌年第30回日本ショパン協会賞を受賞(いずれも史上最年少)。
2006年東京藝術大学を首席で卒業、ドイツ・ハノーファー音楽演劇大学に留学。
以来国際舞台においてもめざましい活躍を遂げ、2006年第55回ミュンヘンARD国際音楽コンクール特別賞(20世紀作品の最も優れた演奏に対して)、2007年第11回シューベルト国際ピアノコンクール第1位ならびに特別賞、2008年第9回シドニー国際ピアノコンクール第4位ならびに最優秀ショパン演奏者賞、2010年エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞、2011年第21回カントゥ国際ピアノコンクールクラシック部門第1位、第10回メンデルスゾーン国際ピアノコンクール最高位(第1位なしの第2位)、2012年第8回浜松国際ピアノコンクール第3位ならびに室内楽賞など、数々の受賞を通して日本を代表する若手ピアニストとしての地位を確立。
ヨーロッパ各地の演奏会に出演したほか、2011年には在シリア日本国大使館・国際交流基金の支援を受けシリア・ダマスカスにてソロリサイタルを開催した。
2011年ハノーファー音楽演劇大学ソロクラスを修了し、ドイツ国家演奏家資格を取得。2013年までウィーン国立音楽芸術大学ポストグラドゥアーレ課程に在籍し研鑽を重ねた。
これまでにピアノを目黒久美子、上原興隆、小林仁、植田克己、アリエ・ヴァルディ、ローラント・ケラーの各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。また故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、クラウス・シルデ、ジャック・ルヴィエ、故レギーナ・スメンジャンカ、ロバート・レヴィンをはじめとする世界的巨匠からも指導を受けた。
東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、シドニー交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など内外のオーケストラと多数共演。
また室内楽奏者としても国際的に評価が高く、カール・ライスター、堀米ゆず子、山崎伸子、堀正文、篠崎史紀、渡辺玲子、藤森亮一、佐藤俊介、米元響子、神尾真由子など数多くの著名アーティストと共演を重ねている。2012年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールヴァイオリン部門の公式ピアニストを務めた。
2007年にソロデビューアルバム「ラ・カンパネラ~珠玉のピアノ小品集」(ナミ・レコード)をリリース以来、レコーディング活動も積極的に行っており、これまでにシューベルト作品集(ドイツ・BELLA MUSICA)、ショパン作品集、ブルクミュラー兄弟作品集(ナミ・レコード)などを発表、各紙誌で紹介され話題を集めている。佐藤俊介との共演による「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」(ナミ・レコード)は第62回文化庁芸術祭レコード部門において《大賞》を受賞した。
2013年秋、活動拠点を再び日本に移し、デビュー10周年を記念してオール・ベートーヴェン・プログラムによる全国ソロリサイタルツアーを実施する。実力派ピアニストとして更なる活躍が期待されている。